台湾で話されている「中国語」は、中国大陸と同じ?
台湾で話されている中国語は、正確には「台湾華語」と言い、中国大陸で話されている中国語との違いは、下記のような点があります。
発音のイントネーションがちがう
英語で例えるならば、イギリス英語とアメリカ英語のようなちがいです。台湾華語の発音は、舌を反り上げて発音する音が少なく、中国大陸の発音は、舌を反り上げたり、舌を巻いたりする音が多くなっています。その点から聴くと、台湾華語は、やさしくて可愛らしい感じに聴こえます。
使う漢字がちがう
台湾華語は、昔の旧漢字を使用します。その漢字を(繁体字)と言って難しい漢字になります。反対に、中国大陸で使用する漢字は、略した漢字で(簡体字)と言います。
例えば、「歓迎する」(繁体字)歡迎/(簡体字)欢迎 ・「電話」(繁体字)電話/(簡体字)电话 のように書き記します。日本人にとっては、繁体字の方が読みやすいようです。しかし、書くときは画数が多いため、書きにくいかもしれませんね。
使用する単語がちがう
また、台湾華語と中国大陸の中国語(標準語)とでは、使用する単語が若干ちがいます。
例えば、「タクシー」(台湾華語)計程車/(大陸中国語)出租车・「パイナップル」(台湾華語)鳳梨/(大陸中国語)波罗 などです。また、中国では使う会話表現でも、台湾では使わないケースもあります。
発音表記がちがう
発音する時には、大陸中国語では“(拼音)ピンイン”と言うローマ字符号を覚え、そのピンインの音で発音したりピンイン入力で漢字変換するのですが、台湾華語は“注音”と言うハングル文字みたいな記号で発音を覚え、発音したり入力して漢字変換します。
台湾旅行でも大陸中国語は通じる
大陸の中国語を習った人が、台湾に行っても意思疎通ができるのか心配する人がいるのですが、問題なく普通に通じるので安心してください。
出来るのであれば、少し台湾のみで使用する単語を覚えて行けば、もっと台湾人との話が楽しめることでしょう。